ハンズオブオンリーロンリーグローリー

また漫画の話になるけど、
ダイの大冒険のポップとか極楽大作戦の横島くんとか
ヘナチョコだったやつが作中で成長して強くなるってのは
ものすごい共感するのです。


ここで重要なのは彼らが主人公じゃないってこと、
主人公ならハナっから活躍することが約束されてるので
いくら修行とかして劇的な成長を遂げてもふーんって感じです。ふーん。


みんなホントは思ってんでしょ?
今はグダグダやってるけど自分はもっと凄いはずーとかって
グダグダ歴23年のヤングが言うんだからマーチガイナイ。


そこで我等グダグディストに夢を与えてくれるのが
彼ら急成長型のサブキャラクターですよ。
我等ごときが始めから成功を約束された主人公様に
感情移入するのはとても恐れ多いことですが、
敵が怖くて逃げだしちゃうようなヘナチョコどもには
もうやたら簡単にフィットするわけです。
だって死ぬとか怖いじゃん!そりゃ逃げるよ!Bダッシュで逃げるよ!
お前ら全然悪くないよ!愛してるよ!


そんなシンクロ率が高い彼らが頑張ってくれちゃうと
そりゃあもうヤングは大喜びですよ。
言わば主人公の引き立て役として生を受けた彼らが
物語の終盤で主役級の活躍をやってのけるカタルシス
そこには他者に約束された栄光ではない
自分自身で掴みとった本物の力強さを感じることができるのです。


特別じゃないこの手を
特別と名付ける為の光♪